***間章2:教室〜帰路。***
・・・慎がその場から去った後の久美子・・・
慎が教室を出て行った後、
久美子は自分の身に未だに何が起こったのか分からず、
ただ棒立ちになったまま固まっていた。
――――あいつはあたしに一体何をした?????
それからひどくゆっくりと、
少しずつ頭の中で慎との出来事を順を追って整理しはじめた。
その作業は絡まった毛糸を少しずつ直していく作業にも似ていて
めんどくさい作業だとしても、
それをしないと自分は先に進めない事を無意識に理解していた。
そして事の次第を少しずつ理解している途中、
信じられないくらいに胸が早鐘を打ち始めた。
―――あいつはあたしになんて言った??????
やがて思考がさっきの出来事に追いついてくると
ボフンっと顔を真っ赤に染めあげ久美子は腰を抜かし動けなくなった。
ガッタ――――――ン!!!!!!!
正確には立っていることが出来なくなった。
ただ・・・・・
腰を抜かした時に机に足を引っ掛けて
机を椅子ごと豪快に倒してしまったのが余計だった。
その一瞬で余計な仕事を増やしてしまった。
倒した机の中に詰められていたゴミとかお菓子の食べかす。
何でこんなものがこんなところに??と疑問に思うようなものが
何故か机の中に色々詰まっていて、倒した時にそれらが床に散乱した。
久美子は体が回復したあと、
時間がかかってそれらをキチッと片付けた。
机の主に半分キレながら・・・・・
後日、授業の一環として机の中の掃除も加えようかと
久美子が真剣に考えたのは言うまでもなかった。
やがて久美子が自分の足でその場から離れる事が出来るようになった時は
学校の外はすでに真っ暗な闇に包まれていた。
学校での業務を終え、一人とぼとぼと帰路を歩いている時、
久美子はふと思い出したかのように頬に手をやり
「あたし・・・いったい、どうしたんだろう・・・・・・」
と、ポツリと呟いた。
彼女はまだ自分の中の感情の変化に気付いていない。
そして彼女は次第に胸の内に生まれたあたたかいものを
あたためてゆく―――――
本人さえ気付かないまま・・・・・
END・・・・・?
++後書++
やっと終わりました。
何が?と、聞かれればストーリー2です。
ストーリー2の連載終了。
まぁ、終わり方が微妙なところもありましたけど・・・・
だって、なんかいい幕引きの言葉が思いつかなかったんです。
本当にごめんなさい。
と・り・あ・え・ず!!
終わりです。
さぁ、次は三章だ!!頑張れ私!!
h18.12.4
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