守るべき大切な人。


守りたいと望んだ人。


この人さえ側にいてくれたら
もう他に何もいらないと思えるほど愛しい人。





誰よりも強く。


誰よりもあたたかく。


誰よりも脆いあなた。








そして、誰よりも側にいたいと願う自分。








だから、もうわかっている。


この細い体を抱きしめていると心地が良いことも―――――








こんなに・・・


言葉に出来ないほど愛しいと思えることも・・・・・・








慎はこの言葉をどんなに強く、心の中で秘めていても
今は言葉にしようとは思わなかった。








「・・・・な、な、な、なぁ――――――!!!!!!!!!!」








しばらくして久美子はやっとの思いで声を出したが、
言葉になっていなかった。








「・・・・ヤンクミ・・・・」


慎は久美子の耳元で優しく話し掛けた。

















ヒィッ!!!



















久美子は自分の耳元でする慎の極上な声に敏感な反応を表した。








「・・・俺、お前の事、絶対にあきらめないから、
お前を俺以外の奴になんて絶対渡さねぇから覚悟しとけよ・・・ヤンクミ。」





慎は久美子の耳元で優しく甘く囁き、











チュッ―――――っと











軽く音をたてて耳に吸い付くようなキスをした。


そして今朝と同じ不敵な笑みを残し3Dの教室から一人先に去った。








しばらくして・・・・・





















ガッタ――――――ン!!!!!!!























と大きな音が校内に響いたのはいうまでも無く・・・・・・





「な、なんだ!!!!」





クマがその大きな音に驚いて、
そして音がしたであろう後ろを振り返ると、そこには慎の姿があった。





「あ、慎〜!遅いぞ〜・・・ところで、さっきの音って一体なんだったんだ?」


「・・・さぁ、ヤンクミがコケタんじゃねえの・・・・」





慎はクマの質問に適当に応えた。


しかしその時、
慎の顔は少し嬉しそうで、ほんの少し赤くなっていた。


けれど丁度学校に差し込んでいた夕日の加減で
赤くなっていた顔はクマにはわからなくなっていた。





「ああ!!なるほど!!!あいつスッゲェ、ドジだもんな〜」


「そうだな・・・・」





慎も珍しく笑みを浮かべながら相づちを打った。






















END・・・・・?








これで終わり??




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++後書++
皆さま。お久しぶりです。
最近小説更新がなかなか出来なくてすみません。
いやぁ、もうなんていうかニッチモサッチモな出来事ありまくりで・・・(汗)
もう、どうにもならん事が山のように・・・・はぁ、世間って厳しいねぇ。

ついでにまだ風邪治らんし、体はガタガタだし。
はぁ、健康な方がうらやまスィ〜・・・・(泣)

とりあえず、気を取りなをしまして、やっとこさstory2「放課後」終了です。

中途半端ですけど・・・・とりあえず、長かった。

あ、そうでもないか・・・・(汗)
あっしの更新速度が遅かっただけか(@Д@;)。すんません。


・・・でも、まだまだ続くんだなぁこれが、お客様には申し訳ないことに・・・・


では、次は間章で逢いましょう。

それまではしばしのお別れです
皆様風邪を召さぬようお気をつけ下さいませ――――



h18.10.29


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