嘘ダ




嘘ダ




嘘ダ









俺ハ信ジナイ









オネガイダ、




ダレカ、




ハヤク、コノ『悪夢』ヲオワラセテ・・・・・・・









++++ イバラヒメ 前編 ++++  NO・13 〜前編最終〜









なぁ、ありえねぇだろ・・・・


こんなどっかの三流ドラマみたいな展開・・・・









だから早く夢なら覚めてくれよ・・・・









そしてまた屈託のない笑顔で俺達を・・・


俺を見てくれよ・・・・・









今度はちゃんと言うから・・・・・




絶対に誤魔化さないから・・・・・




頼むから・・・・・














―――― ピッ ピッ ピッ ピッ ピッ ・・・・・・














嫌な電子音が耳に残る・・・・・




俺はもう何も考えられない。









―――何モ見タクナイ・・・・・




ドウシテコウナッタ・・・・・・









慎の瞳には、もはや何も映ってはいなかった。

いつも久美子を見るとき、優しさとあたたかさを秘めていた瞳は

まるで混沌の闇の中に落ちてしまったように濁り少しも光を宿さなかった。









「大丈夫・・・・・お譲は、眠っている・・だけ・・・・です・・・・・」









その言葉を聞いた俺は、虚ろな目でのろのろと顔をあげた。

そこには、てつが泣きそうな顔で

必死に自分を落ちつかせながら俺に話をかけてきている姿が映った。









「・・・・・けど、二度と目覚めないかもしれない。」




てつの言葉を聞いた俺はただ力なく応えた。









「そんなこと・・・・・お譲はきっと・・・・・・」




その言葉を聞いて少し反論したがそれ以上は何も言わなかった。














――― もう、俺には何も見えない。














ただ救いたかった命。




俺は唯一を救うことが出来ない。




















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++あとがき++
す、救いがねぇ・・・・(汗)

まったく救いがねぇ・・・・・・

こんなところで前編が終わっていいのか!!
って、いうくらい、救いがねぇです。

ついでに中途半端ですねぇ。

さぁ、ここから一体どうなっていくんでしょう・・・・・


h18.5.6


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