隼 「・・・・・って、夢をみたんだタケ。」
+++++続・それは露と消え滴と残る+++++
武 「はぁ!!今の今まで引っ張っといて夢!!」
タケは隼人の話に盛大なツッコミを入れた。
武 「というか隼人、おもいっきり人変わってるよ・・・・・・」
隼人のそんな話を聞かされたのは、
放課後5人で偶々教室に残っていた時だった。
6時間目が担任の授業ではないため、
おもいっきり授業中に居眠りをしていた隼人。
そしてホームルームも済んで「さぁ帰るか。」と思った時、
隼人が6時間目の時に見た夢を眉間に皺を寄せながらタケ達に聞かせた。
竜は隼人の話を聞いてるか聞いてないかわからなかった。
机に突っ伏したまま動かなかったからだ。
でも、きっと聞いている・・・・・・・だろう多分。
隼 「・・・・てかタケ、夢じゃなかったら俺死んでんじゃん。
夢の中の俺誰か守って死ん出るのに・・・・」
武 「うっ、まぁたしかに・・・・・」
そんな隼人の夢の話に興味を持って聞いてきたのは土屋。
土 「ところで隼人、何で死んだんだ?」
隼 「いや、何でって言われても・・・・死んだもんは仕方ねぇし」
土 「・・・・・聞き方が悪かったな。
隼人って夢の中でどういう死に方したんだ・・・・・」
隼 「・・・・・ああ。そっちか。
てっきりどうして死んだんだって聞かれてんのかと思ったぜ」
武 「で、何死??」
タケは興味心身で隼人に聞いた。
隼 「ああ。えっと、たしか・・・・・・・・・・・・・・????????」
土 「・・・どうしたんだ?」
隼 「・・・・・・おもいださねぇ」
武 「え!!忘れたの!!」
隼 「え!!って言われても・・・・・しかたねぇじゃん、おぼえてねぇもん」
武 「自分の死に方くらい覚えてなよ・・・・」
隼 「・・・・・なんか変な言われ方だな・・・」
武 「だって、それしか言いようないじゃん」
隼 「確かにそうだけどよ・・・もっとマシな言い方にしてくだパイ」
武 「・・・・・・マシな言い方?・・・・そんなのあるの??
まぁ、とりあえず覚えてないんだね」
タケはとりあえず話を打ち切った。
隼 「ああ。これっぽっちもな。」
隼人もタケに応えた。
土 「・・・・・・じゃ、気を取り直して次の質問。
夢の中の自分が死んでも守った相手の女って誰なんだ??」
土屋は隼人に一番聞きたかった質問をした。
武 「あ、それ俺も思った!!隼人の相手って誰??」
隼 「ん?・・・・・ああ、それが・・・・わかんねぇんだ」
土・武 「は?」
隼 「実はさ、俺も一番肝心な相手を思い出そうとしてるんだけどさ・・・・・
なんかさ、ずっと靄がかかってんだよ・・・・・」
土 「さらに、意味ねぇ!!!!」
隼 「だろ〜・・・・・」
武 「・・・・って、隼人それってもしかしてさ、
無意識に夢の相手のことが好きってことなんじゃないの??
それも、靄がかかってるって事はまだ知りたくないとか??そっち系??」
日 「ということは、夢の中の隼人君と現・隼人君は片思い中にゃあ
それも無意識にセーブかけてるにゃ・・・・ロマンチックにゃ。」
ずっと黙って聞いていた日向も隼人たちの会話に交ざってきた。
隼 「はぁ!!!お前らマジでいってんの??
何でただの夢でこんなに話になってんだよ!!」
日 「だって、夢は願望の現れとかって言うにゃ」
隼 「・・・・・というか、そもそもこの俺様が片思い??
それも俺が無意識にセーブかけてる相手ってどんな相手だよ!!」
武 「だって、普通好きじゃなかったらそんな夢見ないでしょ」
日 「そうそう、たとえ夢でも自分の命張って守った、いとしの女性にゃぁ」
隼 「うっそ、マジかよ!!俺が片思い?うわ、マジで!!ありえねぇだろ!!」
武 「いや、きっとそうだよ!!」
隼 「うわ、なんかマジで気になってきた・・・・・」
久 「で、何が気になるんだ?」
隼 「いや、だからって・・・・・ヤンクミ!!」
土 「お前、またどこからわいてきたんだよ。」
久 「おい、酷い言い方だな土屋。まるであたしの事を虫みたいに・・・・
あたしだって普通に教室の扉開けて入って来たっつーの」
日 「いや、そういう意味じゃにゃくて・・・・んじゃ、いつの間に来たんだにゃ」
久 「ん?あたしか?あたしはさっき武田が『きっとそうだよ!!』って
言ったあたりからかなぁ」
隼 「お前なぁ居るならいるって言え。はっきりいって心臓に悪いんだよ。
たく寿命が縮まったらどうしてくれるんだよ!!!ぜってぇお前のせいで3年は縮まったね!!
責任とってなんか奢ってくだパイ。」
久 「べつにいいだろ。てか、これくらいで縮むか!!
そんな肝っ玉のちいせぇ、ノミのような心臓なわけねぇだろ!!
それに気付かないお前たちが悪い!!というか、責任ってなんだよ!!
つか、何でお前らに奢んなきゃなんないんだよ!!」
土 「そうだよなぁ、月末で金ねぇし、教師の給料って安いだろ」
土屋が扇子で扇ぎながら余裕綽々と久美子に言った。
久 「そうなんだよ、いっつもやりくりが・・・・・・って、なにいわせんだよ!!」
日 「安月給〜にゃ」
久 「うるせぇ!!」
竜 「・・・・・つーか、お前気配消すの上手すぎ」
久 「ああ、それはあの時のため・・・・・って、小田切起きてたのか」
竜は机に突っ伏した状態から体を起こした。
久美子は竜は寝ているものだと思っていたから少し驚いているみたいだった。
竜 「あの時ってなんだよ・・・・」
久 「・・・・・・・まぁ、いいじゃねぇか」
竜 「・・・・・・・・・・・・・・・・」
久美子は竜から目をそらし、竜は久美子を見つめていた。
必然的に竜は久美子を見上げる形となっているが、久美子は自分を意識している。
竜はそんな久美子を見ながら、たまにはこんな事も悪くないと感じていた。
しかし、隼人はそんな二人の様子になぜかイライラを感じた。
隼 「そこ、二人だけのいい雰囲気かもし出さないでくだパイ。」
久 「って、別にいい雰囲気じゃねぇよ!!」
竜 「・・・・・・・・・・・・・・・・」
隼人が久美子と竜の雰囲気を壊した時、
明らかに竜が不機嫌になったように感じた。
そして壊れた時、どこかで嬉しく感じている自分がいた。
だが隼人はその気持ちには気付かなかった。
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++後書++
今回の小説のお話は前回の小説「それは露と消え滴と残る」の夢オチ暴露編。
いきなり夢といわれてもわからないかねぇ??
つまり、隼人さん。
自分が誰か守って死ぬ夢を見たのです。
てか、自分が死ぬ夢見るってどうだろう・・・・・(@Д@;)(汗)
まぁ、とりあえず。
隼人さんは死んでませんよ〜〜〜!!
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