久 「で、一体なんの話をしてたんだ??」


武 「ああ。それはね、隼人の夢の話をしてたんだよ」


隼 「あ、タケ!!なに勝手に話してんだよ!!」


久 「夢?」


土 「っそ夢!」


隼 「あ、ツッチーてめぇ裏切るのか!!」








久 「何だ矢吹!!お前もとうとう自分のやりたいこと見つけたんだな!!
あたしは嬉しいぞ!!」








土 「・・・・・いや、そっちの夢じゃねぇから」








久 「へっ?」








武 「寝る時に見る夢のことだよ」


久 「ああ、なんだそっちか」


武 「ヤンクミも話の流れで夢って気付こうよ」








久 「・・・・まぁ、とりあえず、その夢の話がどうしたんだ?」








久美子は一応脱線した話を元に戻した。








日 「それは・・・・


〜 省 略 〜


・・・・・・って、わけにゃ」








隼 「ひゅ・う・が〜〜〜〜!!」








日 「きゃぁぁぁ。ヤンクミ〜〜!!隼人が怖いにゃあ!!!」








日向は久美子の背中に隠れた。

ただ日向が久美子の背中に隠れた時、久美子を触っていたことに対して
竜がすっごい睨んでいたことに気付いたのは・・・・タケだけであった。








武 (竜、怖いよ・・・・)








この時点で、タケは竜が久美子に惚れていると言うことは知っている。








久 「こら矢吹!!日向を苛めるんじゃない!!
というか、なんでそんなに夢の話聞かれたくらいで嫌がるんだ矢吹??
・・・・・・もしかして、そんな拒絶するほどにあたしに聞かれるのが嫌だったのか??」





久美子はシュンと元気なさげに聞いた。





隼 「べ、別にそんなんじゃねぇよ!!」


久 「ホントか!!そっか、なら良かった」








隼人の返事に、久美子は安心した顔と優しい笑みを浮かべた。








隼 「っ・・・・////」








隼人は久美子のその表情を見て、無意識に顔に熱が集るのを感じた。








久 「ん?どしたんだ矢吹・・・・・顔が赤いぞ?」


隼 「////っ!!・・・なにいってんの!!てか、俺たちもう帰るから!!」








隼人は久美子に指摘されて余計に恥ずかしさを増した。

そしてここから逃げる為に隼人はいきなり帰る宣言を出した。

他の三人はただ隼人と久美子のいい争いをただ眺めていた。

だが、竜だけは怖い顔をして久美子と隼人のやり取りを見ていた。








久 「あ、待てよ矢吹!!」


隼 「うっせぇ!!お前らも帰るぞ!!」


久 「・・・・・・あ、もしかしてお前照れてんのか??」








久美子はニヤリと笑みを浮かべながら隼人に聞いた。








隼 「はぁ!!誰が何のために照れるんだよ!!」


久 「クスクスッ・・・照れるな照れるな」


隼 「誰も照れてねぇ!!!!」


久 「ムキになると余計にあやしいぞ」


隼 「誰もムキになんてなってねぇよ!!」


久 「ほらムキになってる」


隼 「これはムキになってんじゃねぇよ!!」


久 「じゃぁ、なんだ」








久美子は笑いながら隼人に聞いた。








隼 「・・・・山口、お前俺のこと全然信用してねぇだろ」


久 「あ、やっぱりわかるか」


隼 「だ・か・ら。ムキになんてなってねぇよ!!」


久 「じゃぁ、なんでそんなに違うって言うんだ」


隼 「違うから否定してんの!!」


久 「じゃぁ、何でそんなに赤い顔してるんだ」


隼 「うるせぇ!!俺が違うって言ってるんだから、違うんだよ!!」


久 「はいはい」








質問中も久美子は笑っていた。























武 「ねぇ、俺たちってさ・・・・・」


土 「言うな。」


日 「完璧に忘れられてるにゃ」








竜 「・・・・・・・・・・・・」








武 (てか竜がマジで怖いんですけど)








目の前で隼人と久美子の会話が続く度に竜の機嫌は悪くなっていった。








武 (それに比べて隼人はなんか楽しそうだなぁ・・・・)








隼人はまだ久美子と言い争っていたが楽しそうだった。

言い争っているのに、不機嫌になるどころかご機嫌になっているようだ。








武 (・・・・・ん?でもそれっておかしくない??何で言い争ってるのに嬉しそうなの??
・・・・・・もしかして・・・・・隼人の夢の相手って・・・・まさか!!)








タケは気付いてしまった。


一番気付きたくないところに・・・・・








武 (うわぁ、どうしよう・・・・・俺、二人とも応援したいのに
これじゃ、どっちも応援できないよ・・・・・)








タケは大切な幼馴染二人に幸せになってほしかった。

好きな人が出来たのなら応援してあげたかった。




でも、これは想定外だった。




予想外・・・・・だった。




大切な幼馴染二人が同じ人を好きになってしまうなんて・・・・・




それも相手はあのヤンクミ!!








武 (俺二人に幸せになってもらいたいのに・・・・・)








タケは1人百面相を浮かべていた。








土 「どうしたんだタケ?」


武 「へ?」


日 「百面相を浮かべてたにゃ」


武 「あ、ごめん・・・・ちょっと考え事してた」


土 「ふ〜ん」


日 「っで、どうするにゃ?」


武 「そうだよねぇ、これじゃ帰れないねぇ」











武 (というか、帰る帰らないって言ってる場合じゃないよ
とんでもない大問題が発覚しちゃったんですけど・・・・・
はぁ・・・・なんで俺、気付いちゃったんだろう・・・・)











竜 「・・・・・・・・・・・・・・」











隼 「たく、もういい加減にしてくだパイ!!」


久 「何だよ人が折角親切に褒めてや・・・・・うわ!!」








隼 「山口!!」








久美子は隼人に近づいていった時に近くにあった椅子に偶然つまずいた。








久 (ヤバイ!!!)








周りは机と椅子が散乱している。

受身が上手く取れない。








久 (てか、机の整理くらいきちんとしとけ!!)








そう思った久美子は目を閉じて多少の怪我を覚悟した。

















ガシャン!!!








カシャン・・・

















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TO BE NEXT ・・・・・>

















++後書++
今回は久美子さんいっぱいでてます。

今回のテーマ。
あなたしか見えません。

てな、感じで・・・・
つまり、隼人と久美子さんの二人の会話がメイン。
他の3人と嫉妬の魔王1人は2人の会話に割り込めません。(笑)

サブテーマは「タケの気苦労増量中・・・」

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