光の一切見えない





―――――――闇








一色の色では表現できない





―――――――混沌








ココハドコ?









++++ イバラヒメ 中編 ++++  NO・1









――――タスケテ








――――――――タスケテ








――――――――――――――――タスケテ!!











光の一切無い混沌の闇の中


上も下も右も左もわからぬまま


彼女は走る











――――――――――――――――ダレカ!!











彼女は助けを求め


行く当ての無い闇の中をひたすら走る―――











ココハ、コワイ!!











彼女の中はその気持ちでいっぱいだった。


否、その気持ちしかなかった・・・・・





今、立ち止まってしまえば混沌に捕まって二度と動くことが出来なくなるような、


混沌に飲み込まれてしまうような気がしてならなかった。











ココハ、ダメ。





ココハ、コワイ。





コワイ・・・・コワイ・・・・・コワイ・・・・・・











その底知れぬ恐怖感が体を動かし、


ひたすら混沌から逃れようとしていた。











イヤ・・・・





ココハ、イヤ・・・・





ダレカ・・・・





ダレカ、タスケテ!!!











彼女は叫んだ。


混沌の闇の中、声を荒げ叫び続けた。





自分自身以外の誰かがこの闇の中にいるとは思わない。


それでも自分を見失わないためにも、


この底知れぬ闇に捕らわれないためにも、


彼女は叫び、そして走り続けるしかなかった。











どれほど走り続けただろう・・・・





その時『奇跡』は起きた。





きっと人はこの出来事を『奇跡』と、そう呼ぶのだろう・・・・・











不意に彼女の耳に音が届いた。











混沌の闇の中、


はじめて自分以外の音が聞こえた。








それは生き物の鳴き声――――








彼女は音が聞こえた方へと迷わず走り出した。




















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++あとがき++
イバラヒメ中篇。
大変お待たせいたしました。(´;ω;`)

なんと奇跡です。イバラヒメ中篇とうとう連載再開です★
って、言いたいんですけど・・・・まだ殆ど書けておりません。lllorz

ついでに文章能力は相変らず低いです。(ノд`;)
だもんで、更新は亀のようにのろい事です。

しかし、本人は単純なので、
ナニが見たいとか、応援していただけると、有頂天になってがんばります。
それはもう、言われたことを率先して。(笑

では。また。(〃´∀`)ノ

h20.3.25


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