「・・・・・・ッ」
あの教室での出来事からしばらくして
隼人達と別れた竜は今日の出来事を振り返っていた。
そして、厄介事が増えたことにおもいっきりウンザリとした。
―――――ただでさえライバルは多い。
自覚している奴、まだ自覚していない奴も含めて、
それもライバルは増えることはあっても減ることはない。
ああ、なんて厄介な女。
なんて無防備な愛しい人。
それでも諦めることなんて出来ない。
―― まるで太陽の様な彼女
―――― 俺たちは彼女に憧れ
―――― 俺たちは彼女に焦がれる
もし彼女を手に入れることができるなら、
その傍らにいるのが自分であることを願う。
願いは徐々に大きくなり、欲望は止めどなく溢れる。
きっと一番の敵は一番の幼馴染。
まだ、はっきりと自覚していないみたいだが時間の問題だろう。
そのことを思うと、竜は本日最大級の溜息をついた。
「よりにもよって・・・・・・」
でも本当は何処かでわかっていたのかもしれない。
きっと隼人も久美子を好きになることを・・・・
だからあまり驚いていない。
むしろ
(やっとかよ・・・・・)
この気持ちに近いのかもしれない。
竜はどこか、すがすがしく感じている自分に納得していた。
それでも、彼女の傍らにいるのが自分であることを願って・・・・・
「俺は負けない」
竜は自分自身の心に誓った。
END
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++後書++
今回のこれは見たまんま竜の独白。
説明が全然たんないと思うんで設定説明。
久美子さん普通にモテモテでも本人自覚なし。
ライバルはクラスの男子たち。(多数)
後、お隣の女子高の先生。確か・・・・九条さんだったかな??
↑の人は久美子さんの片思いですけど・・・・まぁ、憧れ的意味で・・・
馬場先生は論外(笑)
あと組員のてつ。他にも色々・・・・・
まぁ、これは竜の独白なんで、慎の存在は知らないです。
竜の知ってる範囲のお話ということで・・・・・
h18.5.28
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